勉強で劣等感を感じる人に読んでもらいたい本 『オール1の落ちこぼれ、教師になる』宮本延春

「オール1の落ちこぼれ、教師になる」本の画像画像 本の紹介

今回ご紹介する本は、こちらです。

『オール1の落ちこぼれ、教師になる』宮本延春

この本を読むと、失礼な言い方ですが、『この人が勉強できるようになるなら、自分もできるようになる!』という勇気が湧いてきます。勉強に劣等感のある人にぜひ読んでもらいたい本です。

著者の略歴

中学1年生「オール1」という最低の成績表をもらう。

中学3年生 書ける漢字は自分の名前だけ、英語の単語はBOOKしか知らず、九九は2の段までしか言えない。

15歳 大工の見習いとなる。

17歳 フリーターでミュージシャンを夢見る

18歳 両親が他界、天涯孤独となる。

23歳 ある人物との「出会い」で物理学の道を志す。

24歳 定時制高校入学

27歳 難関国立大学入学

36歳 高校の数学教師になる。

中3で九九が分からなかった人が、36歳で高校の数学教師に!?

Photo by Annie Spratt on Unsplash

最初に読み始めたときは、そんな人が本当にいるのかと衝撃を受けました。

まさにNHKの『逆転人生』レベルの大逆転!

テレ朝の『激レアさんを連れてきた。』に出演してオードリーの若林さんにラベリングしてもらいたい人物です。

普通ではありえない、奇跡のような物語が展開されます。

そういった意味で純粋に読み物としても面白いです。

あらすじ

壮絶な幼少期の体験で引きこもる

著者は幼いときからいじめの“標的“にされてしまいます。

小学生時代、もともと無口で気が弱く体も小さかった著者は、転校を繰り返すたびにいじめにあいます。

やがて小学校に行かなくなり、部屋に引きこもるようになりました。

挙句の果てには、父親からも見放される状況・・

どん底の10代

過酷な環境に置かれた著者は勉強どころではなくなり、勉強する意欲がなくなります。

中学1年で成績表は「オール1」、卒業時もほぼ同じような成績で卒業。

中学卒業後、15歳で大工の道へ進むも、親方や同僚に罵倒され続け2年後に退職。

その後、職を転々とし、何度も不安や絶望に襲われたといいます。

その後、16歳で母親がなくなり、18歳で父親を亡くし天涯孤独となってしまいます。

・・・あまりにも過酷な人生ですよね。

ある人物との運命的な出会い

そんな彼にようやく、転機が訪れます。建設会社で働き始めたことから、彼の運命は徐々に好転していくのです。

23歳の時、ある人物との「出会い」に彼は衝撃を受け、勉強する意欲を取り戻します。24歳で定時制の高校生となった彼は、小学3年生の算数ドリルを手に、大学進学を目指し始めるのです。

しかも中学3年で、九九もできなかった彼が目指したのは、理系の難関国立大学!周りの人たちに「無理だ」と言われても彼は諦めませんでした。

自分が本当に望んでいる夢や目標を持つと、人はこんなにも変わることができるんだと思い知らされました。

失礼な言い方ですが、この人が勉強ができるようになるんだったら、自分だって絶対に勉強ができるようになるはずだと思わせてくれた本です。

勉強が苦手だけど、勉強ができるようになりたい!と思う人がいたら、彼の『逆転人生』をぜひ読んでみて欲しいです。

この本から学んだこと

この本では、人生において大切なことを気付かせてくれました。

  • 人の言うことなんか気にしなくていい。自分の人生の決定権は自分にある。
  • 自分の価値観や好きなことを大切にする。
  • 自分に与えられた時間をどう過ごすかによって未知の可能性が開ける。
  • 今までのことは、今までのこと。大切なのは今、これから。
  • 自分と向き合い、今何をすればいいのかを意識すること。
  • 人との出会いを大切にすること。
  • 「学ぶ意味」とは目標に向かって努力することで見えてくる。

壮絶な人生を歩んできた著者の言葉だからこそ、説得力が違います。

そして学ぶこと、自分を変えることはいくつになってもできるんだと自分に思わせてくれた大切な1冊です。

私自身、勉強に対する劣等感がありましたが、この本を読んでから、様々な資格の勉強を始めて取得することができました。この本が私の背中を押してくれました。

もちろん若い学生時代に勉強できれば一番いいのかもしれませんが、色々な事情や学習環境が整わなくて勉強できないまま大人になった人も多いと思います。

人にはそれぞれの『学習適齢期』があると思います。今から勉強しても遅いかなと思っている人にもぜひ読んでもらいたいです。

最終章では、数学・理科・国語・社会・英語の教科ごとの学習法が書かれています。ある程度参考にはなりますが、もっと詳しい学習法を知りたい人は、学習法に特化した本をもう1冊探したほうがいいかもしれません。

この著者はもとから才能があった?

とはいえ、「でもこの人は勉強しなかっただけで、もともと頭良かったんでしょ。自分には無理だよ。」と思う方もいると思います。

実際自分もそう思いました。もともと地頭がいいじゃん。と思われるエピソードも少し出てきます。

ただ自分の見解ですが、彼の地頭の良さは、後天的な部分も少なからずあるのではないかと思います。

私の見解

著者は幼少期から過酷で孤独な環境で生きていかなければならず、生き抜くために自ずと自分と向き合うことが多くなった

自分と向き合うことで、自分の人生をより良くするため、深く考え抜く力や物事を多面的に捉える客観性などが養われていった。

結果、数学や物理を勉強する上での論理的な思考力が身についた。

このように推察しました。

人間、窮地に立たされると思いもよらない力が発揮されることもあると思います。

著者の場合は子供の頃から崖っぷちに立たされ、どうしたら人生が好転するのか常に考えていたのではないでしょうか。

ですから日頃から自分と向き合い、読書をしたり、興味のあることを調べたりして、常日頃から考えることを習慣にしていくことによって、地頭も鍛えられていくのではないかと思います。

筆者の決意『自分で自分を批判し、できないと諦めるのをやめる』

この本を読んで自分にも当てはまるなぁと思ったことがあります。

それは自分に対して批判的な人の意見を重く受け止めてしまい、その人と同じように自分で自分を批判してしまうことです。

その結果、「どうせ自分にはできない」と諦めてしまうのです。

著者は10代後半まで、自分の能力を見限り、自分にはできないと諦めていました。

そんな中、彼に転機が訪れます。

彼が大工見習いをしていた17歳の時、親方や同僚の仕打ちに我慢ができずに1週間家に閉じこもったのです。そして自分に対する批判的な言葉に隠れていた自分自身の本当の気持ちをノートに託しました。

心の整理がついた彼は、大工見習いを辞める決意をして新たな一歩を踏み出します。

「時間をかけて努力すれば僕にもできる。やらずに後悔だけはしたくない」という強い気持と勇気を持って立ち上がり、自分で自分に貼っていた「どうせ自分なんか」とか「自分には無理だよ」といった、ぶ厚いマイナスのレッテルを打ち破る決意をしたのです。

その後、彼を後押しする多くの人と出会い、ついに自分のやりたい目標や夢を見つけ、難関国立大学に合格し、数学教師になりました。

もしあなたが筆者や私と同じように勉強に対する劣等感があったとしても、勉強したいという思いがあるなら、必ずその劣等感は打ち破れると思います。

そもそも、勉強に興味のない人は勉強に対して劣等感を抱かないと思います。勉強に興味があって勉強ができるようになりたいからこそ、今の自分の足りない部分が見えて劣等感を感じるのだと思います。

勉強に劣等感を感じるということは、それだけ伸びしろがあるからこそ感じるのだと思います。

筆者は『勉強ができない』というマイナスのエネルギーを、『じゃあどうすればできるようになるのか』というプラスのエネルギーに転換して、努力する原動力としました。

まずは筆者のように、自分を批判するのをやめることが大切だと思います。

17歳の決意

最後に著者が17歳の時、1週間家に閉じこもって考えた思いや、決意の一部を引用させていただきます。

もしこの世の全てが神によって作られたのだとしたら、その神が私たちに平等に与えたものは何だろう。それは、もしかすると今まで生きてきた時間だけではないだろうか。生まれた時代や国、家柄などは生まれながらに決まっており、これに逆らうことはできないが、生きている時間だけは平等だ。だから、何かに時間をかけて努力すれば、未知の可能性が開けるのではないだろうか

死ぬまでの残された時間は知る由もないが、その死ぬ間際に後悔だけはしたくない。少なくとも、やれば良かったのに、どうしてあのときやらなかったのだろうという後悔だけはしたくない。なぜなら、行動を起こした者には結果があり、起こさなかった者には結果がないから。やった後悔には、結果が伴うために、正しい意味では後悔ではなくなる。ここまでやっても駄目なら、もう自分にどうしようもないと思えるほどの努力を重ねた上での結果であるなら、受け入れることができるはずである。何もしないということは、自分の人生を放棄するようなものだ。だから夢に懸けるのだ

この人が勉強ができるようになるなら、自分にもできると勇気がでる一冊です。ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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