【結論】できます。というか大歓迎。50代や60代でも会社によりますが、大丈夫です。
設備管理の仕事は常に人手不足で、もともと40代以上が多いです。ただし資格を持っているかが重視されます。
設備管理の資格とは『4点セット』と呼ばれている第2種電気工事士、2級ボイラー技士、第3種冷凍機械責任者、危険物取扱者乙種第4類のことです。
電気の設備はどの現場でもあるので、第2種電気工事士だけでも取得してから求人に応募すると採用されやすくなると思います。
大きな系列系の設備管理会社※では35歳位が上限のところもありますが、50代以降で未経験でも大丈夫な会社はあります。私が勤めていた銀行の系列系の会社は50代以上の人が多かったです。
50代以降で系列系の会社に入った人は前職で培ったコミュニケーション能力が高い人や電気関係や建設関係の仕事をしていたとか何かアピールポイントがあると採用される確率は高まると思います。
職業訓練で学んだということも立派なアピールポイントになります。
求人情報サイトやハローワークなど色々な求人情報を調べて探せば、意外とあると思います。
一方、独立系の会社※だと断然入りやすくなります。年齢制限もほとんどないです。私が以前働いていた会社では60代から70代の方が最も多く80代の人も元気に働いていました。
また資格や経験を問わない会社も結構あります。すぐにでも働きたいという方はそういったところに応募するのもアリかもしれません。ただし、仕事の内容や給与面、休日の日数や福利厚生などはしっかりと確認した方がいいです。とにかく焦りは禁物です。
※系列系とは鉄道会社や不動産会社などの親会社の系列の設備管理会社で独立系とは、親会社のない独立した設備管理会社で、公共施設などの設備管理を請け負っている会社が多い 系列系・独立系の他にビルオーナーが独自で運営する設備管理会社もあります。
とは言え、未経験の人がいきなり設備管理に転職しようとするのも知らないことが多く、なかなかハードルが高いと思います。
そこで、できれば公共職業訓練で設備管理について学んでから就職するのが理想かなと思います。ここで公共職業訓練で学ぶメリットについてまとめたいと思います。
公共職業訓練で学ぶメリット
色々な設備を実際に使って体系的に学べ、実際の現場での実務能力、対応力が身に付く
機械の操作方法や点検方法、疑問点などを講師から効率よく学ぶことができます。実際の現場ではそこまで丁寧に教えてくれる先輩や、設備に詳しい人は少ないです。
kY(危険予知)など安全に作業するための方法を学べる
いきなり独立系の会社に入るとこの辺が疎かになることが多いです。
就職の選考で、全くの初心者の人よりも断然有利
公共職業訓練で学んだというのも、就職活動において立派なアピールポイントになります。
就職先も色々と紹介してくれる
職場体験ができる場合もあり、そのまま就職できることもあります。
公共職業訓練に行ける人はぜひ行った方がいいと思います。
私は2011年9月に公共職業訓練ではなく、3か月間の※基金訓練(現 求職者支援訓練)というものを受講してから、独学で様々な資格を取得して、設備管理の仕事につきました。その経緯をまとめてみました。
※基金訓練(現 求職者支援訓練)は、主に失業保険を受給できない人を対象とした訓練で、月10万円の給付金をもらいながら受ける訓練です。公共職業訓練は主に雇用保険を受給している人向けの訓練です。
私の場合 もうすぐ40代崖っぷち 未経験から設備管理に転職経緯
39歳まで様々な職を経て、消去法で残ったのが設備管理でした。
38歳 設備管理の基金訓練(現 求職者支援訓練)受講
民間委託の講座で、とある資格予備校の教室で座学のみでした。
3か月間で設備管理の仕事の概要や説備管理に必要な資格(危険物乙4、第2種電気工事士、消防設備士乙4)の基礎知識を学びました。ただ実際の設備はないので、どうやって実務をやるのかは全くわかりませんでした。
ただこの講座では第二種電気工事士の技能試験対策用の授業があり、そこで実際の実技を学ぶことができたので、そこは良かったです。
独学を続けて必要な資格を取得
基金訓練終了後、アルバイトをしながら1年間必要な資格を取り続けました
転職するまでに取得した資格
危険物取扱者乙種4類
2級ボイラー技士
第2種電気工事士
消防設備士乙種第4類
第1種電気工事士
39歳半ばで設備管理会社に就職
私は夜勤をやりたくなかったので、日勤だけの現場を探しました。系列系の会社では日勤だけの求人があまりなく、独立系の会社で日勤だけの求人に応募しました。
しかし、なかなか面接にたどり着けませんでした。自分なりに原因を分析して思い当たったのが設備管理未経験であることと、職歴を結構、正直に書いていたことでした。なので、短期のアルバイトとかは、まとめたりして職歴をスッキリさせちゃいました。
何とか入ったのは、独立系の小さな会社の契約社員でした。現場は区が運営する小さな福祉関係の施設でした。自分以外は60代の職場で5年間勤務しました。
最初は給料も安く、有給休暇もほぼ使えないようなブラックな会社でした。
ただメリットもあり、現場のリーダーの人柄が良かったのと、暇な現場だったので、その時間を利用して更に資格の勉強を続けることができました。
その後、電験3種とビル管を取得してこの会社を退職し、設備管理会社を転々としながら給料もよく福利厚生もしっかりしている今の会社に落ち着きました。
今の会社はリクナビネクストを使って見つけました。ハローワークよりも求人数も豊富で色々なフォローをしてくれるので何かと助かりました。リクナビネクストはおすすめです。
ご参考になれば幸いです。