脳の可能性を広げてくれる本 「LIMITLESS 超加速学習-人生を変える「学び方」の授業」 【概要】

リミットレスの本の画像 本の紹介

今回ご紹介する本は、こちらです。

「LIMITLESS 超加速学習-人生を変える「学び方」の授業」ジム・クウィック

私は、「もっと頭が良かったらなぁ」と思うことがよくあります(笑)

特に仕事の場面で良く思います。

もっと頭の回転が速ければいいなとか、今の話、いまいち理解できてないなとか、コミュニケーション能力を高めたいなとか、専門的なことをもっと突き詰めて勉強して理解できるようになりたいなとか・・

数え上げたらきりがありません。

そんな日々を悶々と過ごしていた時にこの本と出会いました。

この本を読むと、誰でも無制限(リミットレス)の可能性を持っていて、今からもっと脳を鍛えることができるということを確信させてくれます。

著者ジム・クウィックについて

幼少期に脳を損傷する大けがを負い、本に書かれた文字の意味が理解できず、勉強することが困難になり自信を喪失する。

また当時、認知症の祖母の姿を目の当たりにして脳の健康にも強い関心を持つ。

どうにか高校を卒業し、地元の大学に進学するも授業についていけなくなり、退学寸前まで追い込まれる。

苦労の末に、18歳で自分に合った学習方法を確立。その脳力向上のテクニックを用いて「学習障害」のレッテルを貼られた子供や脳の老化に悩む高齢者などをサポート

また「ブレインコーチ」としてグーグルナイキスペースX20世紀フォックスといった世界有数の企業やハーバード大学などで脳のコーチングを行い、能力向上のテクニックを伝授。

さらに195か国の人が学ぶオンラインプラットフォーム「クウィック・ラーニング」を創設し加速学習のテクニックを伝授している。

本を読むことさえ困難だった著者が今や、各界を代表する優れた頭脳を持つ人たちに脳力向上の指導をしているということに驚きと感動がありました。

この本では脳に関する様々な研究の成果である「エビデンス」を用いて著者の意見を述べています。

また彼自身が今も自分で編み出した脳のトレーニングを日々実践しており、より一層この本に説得力があります。

著者はこの本で、自身の使命として以下のことを掲げています。

脳をアップグレードしてどんなことも速く学ぶための、「心構え」と「動機づけ」と「方法」を教えること、それによって人並み外れた人生を手に入れてもらうこと。僕が生涯かけて追求するのは、このことなのだ

1つの脳も置き去りにしない

分厚い本ですが、彼の並々ならぬ情熱を感じて、ぜひ最後まで読んでみたいと思いました。

リミットレスの意味と超加速学習を可能にする3つの要素

リミットレス

この本のタイトルにある、リミットレス制約を外す)とは具体的にどういうことなのか、著者はこう述べています。

リミットレスになることは、加速的に学べたり、速読ができたり、驚異的な記憶力を発揮できたりすることがすべてではない。確かにそのやり方は身につくし、それ以上のものも得られる。けれどリミットレスであることは、完璧であることとは違う。それは、「限界から解放されること」-今のあなたができると思っているレベルを超えて進歩することなのだ。

超速学習を可能にする3つの要素

超速学習は以下の「3つのM」のリミットを外すことで可能になると説明しています。

「3つのM」とはマインドセット・モチベーション・メソッドのことです。

学習法の本では各教科の学習方法など、実際の勉強のテクニック、つまりメソッドに重きを置く傾向にあります。それはそれで、非常に役に立ちます。

しかし、この本では上図のようにマインドセットとモチベーションの円が勉強のメソッドの円と同じ大きさで表されています。

つまり、実際の勉強のテクニック・メソッドも重要だけど、それ以前に勉強をするあなた自身の固定観念をリセットすることや、正しいモチベーションを持つことが重要だよと教えてくれます。

本書の特筆すべき点は学習法の本でありながら、まず最初に自分自身の内面を整えることが学習効果を高めるうえで、大変重要なんだと説明していることだと思います。

武道やスポーツの世界では「心技体」といった言葉が使われますよね。勉強も同じように「心技体」を三位一体で整えることが重要なのではないでしょうか。

Photo by Thao Le Hoang on Unsplash

PART1 リミットレスへの冒険

この章では、著者の幼少の頃の物語から始まります。彼が学習困難になってから、どのような道筋を経て、脳のコーチングの先駆者となったのかが書かれています。

そして脳に関する研究と2つのキーワードを用いて、『脳はアップグレードできる』ことを力説しています。

キーワード1・・・脳の「神経可塑性」

可塑性かそせい」ってなに?

可塑性は粘土みたいに「形が変わる」ことを意味します。

「可塑性」は英語で言うと「plastic」、プラスチックのことです。プラスチックは用途によって形を変えて使用されます。その形は千差万別。

つまり人間の脳にはプラスチックのように、自分の置かれている状況に対して、うまく対応できるように変化する性質「可塑性」があるのです。

Photo by Merakist on Unsplash

この章ではイギリスはロンドンのタクシードライバーの脳の研究を引用し、脳は環境に応じて、新たに作り替えることができ、アップグレードできることを説いています。

著者はこの章でこう述べています。

要はこういうことだ。可塑性とは、あなたの学習に、ひいてはあなたの人生に決まった限界はないということなのだ。脳を最適化して配線し直すとき、あなたは何者にもなれる。どんなこともできるし、手に入るし、分かち合える。適切なマインドセットとモチベーションとメソッドを組み合わせて使えば、限界はなくなるのだ。

そう、「脳は新たに作り替えることができる」のです。

キーワード2・・・脳のRAS「網様体賦活系」

著者は、脳のRAS「網様体賦活系もうようたいふかつけいを正しく活用する重要性を説いています。

「RAS」って何?

RAS「網様体賦活系」は脳にある部位で睡眠や行動修正をはじめ、多くの機能の調整をしているところです。

そのRASの役割の1つに「情報の門番」としての役割があります。

人は日々、情報に晒されています。あなたに入ってくる全ての情報を同じように脳で処理しようとすると、脳は処理しきれず、パンクしてしまいます。

ですから、RASはあなたにとってはいらない情報を無視して、必要な情報にフォーカスしてくれるのです。

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このRASを自分の味方にするためには自分自身に「正しい問い」をすることが重要であると説いています。

人は日々、自分自身に「否定的な問い」をしてしまいがちです。

例えば、「なぜ自分は賢くないのか」とか「なぜ運命の相手を見つけられないのか」など。

「否定的な問い」を続けるとどうなるか?

脳内のRAS「網様体賦活系」と呼ばれるところがあなたの否定的な問いに対して、それを裏付ける証拠を探し始めてしまうのです。

つまり「なぜ自分は賢くないのか」と日々問えば、自分が賢くない理由を正当化しようとRASが否定的な証拠を集め始めます。ひいてはそれが自分の絶対的な固定観念として定着してしまうのです。

著者はそういった「否定的な問い」を「正しい問い」に変えることの重要性を説いています。

なぜなら「正しい問い」をすればあなたの脳内のRASが、その「正しい問い」に答えようと、有益な情報を無意識に集めてくれるからです。

「正しい問い」とは「前向きな問い」と言い換えられそうです。

自分自身を成長させるためにはどうすればいいのか、「前向きな問い」を自分自身にすれば、自分自身を成長させるための情報がRASによって無意識に集まり、成長するための答えが自然と見つかるのだということを著者は説いているのだと思います。

私がこの本に出会ったのも、私のRASが私の成長を手助けしようと惹き合わせてくれたのかもしれません。(笑)

日々自分自身に「正しい問い」をして、新しいことに積極的に挑戦することであなたの脳は成長するということが書かれています。

このPARTで学べるメソッド

  • 『ポモドーロ・テクニック』
  • 『FASTER』メソッド
  • 『3つの問い』

PART2リミットレスマインドセット

このPARTではマイナスの固定観念を打破する方法人間にある4つの才能学習にまつわる迷信を吹き飛ばす方法などについて書かれています。

『学習性無力感』を打ち破り自分のリミットを外そう!

多くの人は自分自身の可能性や能力を低く見積もり過ぎていると著者は説いています。

皆さんは子供の頃、失敗なんか気にせずに、やりたい事をしていたと思います。

しかし成長するにつれ、学校や社会に出てまわりの人と関わり色々な体験をするなかで、自分自身の能力を自分自身で決めつけてしまいます。

「どうせ自分はこんなものだ。」「やっても無駄だ。」とかですね。これが『学習性無力感』です。

こうしていつの間にか、自分でリミット(制限)を設けてしまうのです。

しかしあなたの脳は自分自身で限定してしまっているようなスペックではなく、“スーパーコンピューター”なのだと力説しています。

そのスーパーコンピューターのスペックをフルに活かすには今までの固定観念をアップデートして新しい信念を持つこと、学習にまつわる迷信を吹き飛ばすことが重要であると説いています。

本書では自分の能力をリミットレスに活用するために、今までの固定観念(学習性無力感)を打ち破る方法が書かれています。

また人間の才能は大まかに言ってダイナモ型、ブレイズ型、テンポ型、スティール型という4つの才能があり、知能指数だけが才能を測る尺度ではなく、その人が持っている本来の才能を認めて解き放つことがリミットレスになることだと説いています。

このPARTで学べること

  • 知能は流動的
  • 学習性無力感は克服できる
  • ポジティブマインドセットの重要性
  • 成長型マインドセットの重要性など

PART3 リミットレスモチベーション

このPARTでは、強力で持続するモチベーションの生み出し方について書かれています。

モチベーションは正しい手順を踏めば、誰でも確実に生み出すことができ、完全に持続させることができるものであると説明しています。

モチベーションって何?

そもそもモチベーションとは何なのか、著者は公式を使ってこのように定義しています。

 モチベーション= 目的 × エネルギー × S3 

※S3=Small Simple Step(小さく簡単なステップ)

著者の考える「持続するモチベーション」は、自分の「目的」を明らかにして、心身の「エネルギー」を育み、「小さく簡単なステップ」を踏むことで生み出されると説明しています。

この3つの要素を掛け合わせたときに持続するモチベーションが生まれ、その究極形がフロー状態であるとしています。

フロー状態を見つけられれば、モチベーションは最大限に高まると説明しています。

このPARTではモチベーションを生み出す3つの要素(「目的」「エネルギー」「小さく簡単なステップ」)について順番に書かれています。

心に火をつける「目的」を見つける(モチベーションの構成要素の「目的」についての説明)

Photo by Cam Adams on Unsplash

この章ではあなたの心に火をつける(情熱がほとばしる)人生の目的を見つけることの重要性について説明しています。著者は目的と目標を明確に区別しています。

目標・・ここまで成し遂げたいという地点

例・・「週に1冊本を読む」「外国語を習得する」「1㎞を〇分で走る」

目的・・目標を成し遂げるべき理由

「なぜその目標を達成させたいのか?」というその目的(理由)を明確にすることが持続したモチベーションと行動につながると説いています。

では心に火をつける人生の目的を見つけるにはどうしたらいいのか?自分に見つかるのか?そんな疑問に対して、著者はこう述べています?

新しいことを経験し、新しい環境に身を置いて、何が自分の心に火をつけるかを見極めることが肝心になる。リミットを感じたり、見た目の悪さを気にしたりしていては、そうするのは難しい。だからリミットを手放して、その経験を楽しもう。最初は居心地が悪くても、あなたをまったく新しい人生の情熱や目的へ導いてくれるはずだ。

とにかくまず、飛び込んでみる、やってみる。全てはそこから始まるのかもしれません。

このPARTで学べる目標達成メソッド

  • 「SMART」・・具体的で現実的な目標を立てるときに役立ちます。
  • 「HEART」・・自分の心に忠実な目標を立てる時に役立ちます。

脳の燃料補給とメンテナンスを行う10の方法(モチベーションの構成要素の「エネルギー」について説明)

Photo by Katie Smith on Unsplash

この章では脳が健康でエネルギーに満ちた状態になって、最大限の脳力を発揮するための10の方法について書かれています。

また、脳に効くブレインフードとして、10種類の食材が紹介されています。

私自身ここで紹介されているブレインフードの1つであるブロッコリーをよく食べるようになりました(笑)

ブロッコリーは認知機能や記憶力の向上を助ける栄養素であるビタミンKが豊富らしいです。

他にもいろいろ紹介されていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

またANT(Automatic negative thoughts)というネガティブな自動思考をやめることや、きれいな環境を保つことの重要性などについても説明しています。

小さな習慣が人生を変える(モチベーションの構成要素の「小さく簡単なステップについて」説明)

この章では目標達成のためのタスクを「小さく簡単なステップ」に細分化する重要性について書かれています。

タスクを細分化して繰り返すことによって新しい習慣になり、必要最小限のエネルギーと努力で目標を達成できるようになると説明しています。

このPARTの最後に極限のパフォーマンスを発揮するためのフロー状態に入る方法やフロー状態に入るのを邪魔するものについて説明しています。

PART4 リミットレスメソッド

このPARTでは実践的なメソッドである集中力の高め方や、学習効果を最大化する7つの習慣記憶方法速読方法について書かれています。

メソッドとは?

著者のいうメソッドとは、「学び方を学ぶための方法」つまり「新しい学び方」であり、「メタ学習」とも呼ばれるものです。

著者は子供の頃の学習障害により、従来の学校の教育制度による学習方法が合わず、試行錯誤の末に新しい学習方法を確立しました。

その学習方法は著者の運営するオンラインプラットフォーム「クウィック・ラーニング」に応用されています。

その内容は①集中②勉強③記憶④速読⑤思考5つの基幹プログラムから構成されています。その基幹プログラムに沿って実践的なメソッドがこのPARTで紹介されています。

①集中

ここでは集中力を鍛える方法について書かれています。著者は集中力は筋肉のようなもので、訓練次第で強くできると述べています。

そして集中するためには、マルチタスクをしないことや部屋の整理整頓の重要性についても言及しています。

マルチタスクによる弊害については、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究などを引用し、警鐘を鳴らしています。

その他、「せわしない頭を鎮める3つの小技」など、集中力を高めるための手助けとなる方法が紹介されています。

Photo by Nicolò Canu on Unsplash

②勉強

次に勉強する上で、学習効果を最大化する7つの習慣と題し、勉強力のリミットを外すためのシンプルで効率的な勉強方法を紹介しています。

ここではアクティブリコール(想起学習)の方法や効果的な復習方法脳にいい音楽、話を脳全体で聞くためのHEARメソッド、最適なノートの取り方であるTIPメソッドなどを紹介しています。

ここに書かれていることは普段の勉強に取り入れやすいメソッドなので、ぜひ参考にしていただきたいです。

③記憶

著者は記憶力学習のプロセスで最も重要な要素であり、人生においてもあらゆる領域で、あなたを支えている人間のとりわけ大事な資産で、ほぼすべての活動の根幹をなしていると述べています。

つまり記憶力を高めれば、自分の人生の質をより向上させることができるのです。

そして記憶力も訓練次第で、筋肉のように強くなることをジャーナリストのジョシュア・フォアのエピソードなどを交えて説明しています。

記憶力を高めるための3つの心がけとして、「MOM」が大事だと説いています。

「MOM」とは

Motivation(動機づけ)Observation(注意)Method(方法)のことで、この3つを意識することが記憶力を高めるうえで、重要だと説いています。

簡単に説明しますと、この本で紹介しているメソッドを使いこなし、記憶したい事柄に「価値」があると思って、全神経を集中して覚えるということです。

詳しい説明は本書をご覧ください。

また記憶力を高めるためには、従来の学校の授業のような受け身の学習方法ではなく、もっと能動的な学習方法を提案しています。

そして能動的な学習をするためのキーワードが以下の4つです。

※記憶力を高めるための4つのキーワード

  1. 視覚化(ビジュアライゼーション)
  2. 関連づけ(アソシエーション)
  3. 感情(エモーション)
  4. 場所(ロケーション)

そして、この4つのキーワードを用いて具体的に記憶力を高めるための様々なメソッドを紹介しています。

例えば、実際に簡単な単語を10個列挙して、その単語を短時間で覚える方法を教えてくれます。

実際に試してみたところ、確かに覚えることができました。

この10個の単語を覚える際に、前述のキーワードの「視覚化」「関連づけ」などを組み合わせて使っています。

他にもキーワードの『場所(ロケーション)』を用いた「座の方法」という記憶術を使ってメモなしで大量の情報を」プレゼンする方法や人の名前をすばやく覚えるBE SUAVE(スマートに振る舞う)というメソッドを紹介しています。

いずれのメソッドも、スムーズに使いこなせるようになるには練習が必要だと説明していますが、身につければ、記憶力は格段に向上すると思います。

④速読

Photo by Ben White on Unsplash

著者は以下の言葉を用いて読書の意義と重要性を簡潔に説いています。

リーダーは読書家である。

(Leaders are Readers)

著者は幼少期から学習が困難な状況でしたが、その状況を打破したきっかけが読書でした。

大学時代に週に1冊の本を読む挑戦を始めてから学力が目に見えて伸びだしたといいます。

さらに著者はこう述べています。

学ぶ力をリミットレスにしたければ、読書は何をおいても外せない。記憶力が脳のほぼ全ての働きの基礎であるように、読む力はほぼ全ての学習の土台になる。もしも「本は読まない」と言う人がいたら、その人は「学ぶのをやめた」と言っているのに等しい。

著者はとにかく読書を全力で推しています。

なぜなら読書のもたらす恩恵が様々な研究結果から明らかになっており、多くのリーダーが読書家であること、そして何より自身が読書によって学力を向上することができたという経験によって裏打ちされているからでしょう。

そして読書が脳をリミットレスにする理由を挙げています。

  • 読書は脳を鍛える
  • 読書は記憶力を高める
  • 読書は注意力を高める
  • 読書は語彙力を養う
  • 読書は想像力を強化する
  • 読書は理解力を高める

そして実践的な速読のテクニックを紹介しています。速読のキーワードは「サブボーカライゼーション」を減らすことと「指」です。

「サブボーカライゼーション」とは頭の中で音読してしまうことです。

この2つのキーワードを意識するだけで、あなたの読むスピードは上がっていくと思います。

詳しい解説はぜひ本書を読んでいただきたいと思います。

⑤思考

著者はこの章でアルベルト・アインシュタインの「どんな問題もそれを生じさせたのと同じレベルの思考では解決できない」という格言を用いて、多くの人々が問題解決において限定的な見方や考え方しかしていないと指摘しています。

そして問題を解決するための、様々な思考法を紹介しています。

・「6つの帽子」・・凝り固まった思考の型から抜け出し、問題をあらゆる角度から見て検証していくことができるようになる思考法

・「メンタルモデル」・・思考の近道。意思決定のメンタルモデル『40/70ルール』、生産性のメンタルモデル『「やらないこと」リスト』、戦略のメンタルモデル『二次的思考』など

そして最後に「指数関数的な進化をもたらす思考」について紹介しています。

この「指数関数的な思考」の提唱しているのはナヴィ―ン・ジェインという人物でムーンエキスプレスなど世界屈指の革新的企業の創始者とのこと。

私たちが問題解決において指数関数的に考えるための4つのステップを提案しています。

  • ステップ1:根本の問題を突き止める
  • ステップ2:新たなアプローチを仮定する
  • ステップ3:関連する本を読む
  • ステップ4:現実的に検討する

詳しい解説は本書をぜひ読んでいただきたいです。

感想 「とりあえず出来るところからやってみよう」

以上が本書の概要なのですが、本書はかなり情報量が多く、盛りだくさんです。

なので、全てを自分の学習に取り入れるのも大変です。

そこで私のような方向けに、本書の最後で「やってみよう!超速学習 10日間プラン」と題し、「リミットレス」にするための具体的な実践プランが最後に紹介されています。

この10日間プランには本書の重要部分が簡潔にまとめてあり、その該当ページが紹介されています。

この部分を読めば「リミットレス」になるためにどういった事を意識して取り組んでいけばいいのかが分かるようになっています。

全部読むのが面倒くさいという人は、とりあえずこの10日間プランから読んで、詳しい内容が知りたくなったら、該当部分をじっくり読んでみるというかんじでもいいのではないでしょうか。

また筆者は前述の通り オンラインプラットフォーム「クウィック・ラーニング」を運営しています。

この本は「クウィック・ラーニング」への導入という一面もあると思います。

「クウィック・ラーニング」ではさらに実践的な能力向上のためのレクチャーがされていると思います。

でも、この本を読んだだけでも脳は訓練次第でもっと鍛えられるという確信は持つことができましたし、脳力向上のヒントがいっぱい詰まっているので、とりあえず、生活の中で、実践できそうなことを少しずつ取り入れていこうと思っています。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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